勇気をもって、日常を好きになる ― こうの史代さんの展覧会へ

いつもハピネスを応援してくださっている皆さまへ。

私たちの団体のまちライブラリー「and happiness.」に、著書『この世界の片隅に』『夕凪の街 桜の国』などを寄贈いただいている漫画家のこうの史代さん。
いつも、ありがとうございます。

今回、こうのさんの「漫画家生活30周年」を記念した展覧会が開かれると知って―ー20年来のファンの私はいてもたってもいられず、兵庫県姫路市の姫路文学館を訪れてきました。

こうのさんの作品を読むたび、いつも思うんです。
「登場人物たちみたいに、目の前の日常をそのまま好きになれたらいいのに」と。
自分の喜びも恥ずかしさもふがいなさも、そのまま受け止められたらいいのに、と。

実は、5月の前期展にも一度うかがっていたのですが、今回の後期展も、時間をかけてじっくり観てきました。
この日は「こうのさんがおしゃべりするよ!」というタイトルで、展覧会を監修された小説家の福永信さんとの対談がありました。定員100名をはるかに超えるお客さんたちは、最新作『イメル・フウリ』などを題材にしたお二人のお話に、すっかり引き込まれていました。

▲ハピネスのライブラリーカフェ「and happiness.」には、こうのさんの作品とお手紙を展示させていただいています。

そして、質疑応答の時間。
私は心臓をどきどきさせながら、思いきって手を挙げました。
こうのさんにこれまでのご支援への感謝を伝えてから、子ども食堂に来てくれているお子さんの話をしました。

「『絵がうまくなりたい。絵がうまくなれたら、漫画家になれるんじゃない?』って話していたお子さんがいるんです。そうした子どもたちに、何かアドバイスをいただけませんか?」と。

こうのさんは、3つのアドバイスをくださいました…これは、その日会場にいた方と子どもたちだけの秘密にさせてください…(ごめんなさい!)。

最後に、こうのさんはこんな風に、優しく語りかけてくださいました。
「…いろんなものを勇気をもって好きになるって風に、自分の心を持っていくといいかなって思います。みんなに漫画の楽しさを伝えてください。よろしくお願いします」

こうの史代展は2026年6月21日(日)まで、姫路城そばの姫路文学館で開催中です。
観光も兼ねて、ぜひ足を運んでみてください。素敵な街です。

勇気をもって、目の前の日常を好きになってみよう。
そんなことを、そっと教えてもらえた展覧会でした。

参考リンク
姫路文学館|特別展「漫画家生活30周年 こうの史代展」

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