核家族化や共働き世帯の増加、
「子育ては自己責任」という風潮によって
”子育て環境の孤立化”が進み、
子どもや保護者が、困ったときに
「助けて」と言いにくい、言う場所がない、
そんな状況を生んでいます。
頼れる大人がいない子どもは、危険な大人と
つながって事件に巻き込まれてしまったり、
保護者の抱える悩みやストレスが
立場の弱い子どもに向かってしまったりなど、
この状況は多くの危険をはらんでいます。
また、子育て世帯だけでなく、
高齢者や若者の孤立化・コミュニティ不足も
大きな社会問題となっています。
子ども食堂の活動がスタートしたときに、
地域の役員さんから
「子どもも大事なんやけどな、
高齢者の一人暮らしの人が多いんや、
この人たちにもなんかしてあげてほしいんや」
と、聞いた一言が忘れられませんでした。
活動を通じて、高齢者や引きこもり状態から
抜け出そうとしているひと、出所者のひと、
障がいを持っているひとなど、
社会で居場所を必要としている人たちと
出会い、みんながありのままでいられる
居場所が必要だと気づきました。
私は高校の授業でハピネスと出会いました。学校外での活動が乏しかった私にとってハピネスの活動はすごく興味をそそられるもので、大学進学と同時に活動に参加しました。それまでは子どもと関わることがあまりなかったので、不安もありましたが、初対面でもたくさん話しかけに来てくれてそんな不安はすぐに消え去りました。ハピネスに来る子どもたちも、関わる大人たちも、みんな大好きなので、毎週楽しく活動に参加しています!また、ハピネスの活動を通して大学で研究したい内容が決まるなど、自分自身に大きな影響もありました。
学生時代、私自身がヤングケアラーで家庭に居場所がなく、24時間営業のマクドナルドやネットカフェで夜を明かす時期がありました。また、ひとり暮らしを始めてからは、家庭内でさまざまな課題を抱える同級生や後輩を自宅に泊めることもあり、こんなにも身近に、"家"が安心・安全でない若者がいるのだと実感し、同時に若者の居場所づくりや居住支援に関心を持ちました。なかでも女性は、夜の街に身をゆだね彷徨ったり、援助交際などの危険な行為に手を伸ばしてしまう方が少なくありません。過去の自分や、同級生・後輩たちにハピネスのような居場所(ハウス)があれば…という思いと、元当事者・支援者として何かできることはないかという願いが合わさり、ハウスの少女支援ボランティアに応募をしました。
私たちが子ども食堂をスタートした2016年には、まだ「子ども食堂」という言葉は浸透しておらず、「見返りは?」と言わることもあり、協力者を見つけるのは難しい状況でした。その時の経験から、見返りを求めるのではなく、次の世代に「ありがとうのサイクル」をまわせるような社会を目指してしていくことで、より素敵な未来が待っていると信じて活動を続けてきました。
活動を開始して初めてのクリスマスを迎える頃、見ず知らずの遠方の方からダンボールに入ったお菓子の詰め合わせをいただきました。そこには「メリークリスマス!」と書かれたお手紙が入っており、心の底から本当に嬉しかったのを思い出します。その頃から、私たちと同じ想いを持ったボランティアをはじめ、活動に協力してくれる人たちが増え、今の社会への可能性を感じるようになりました。
これまでハピネスは、多くの方のご寄付によって
活動を続けることができました。今後も子どもや地域の人たちが笑顔になれる居場所作りを継続するため、寄付で応援してくださるサポーターを募集しています!
ハピネスは、子ども食堂、カフェ、ハウスの3つの拠点があるため、料理が好きな人、子どもが好きな人、本が好きな人などさまざまなボランティアスタッフが活躍しています。
私たちと一緒に、地域の人たちが笑顔で過ごせる居場所を作りませんか?
ハピネスカフェの収益は、ハピネスの活動資金となり、子どもや地域の人にとっての居場所づくりに活用されています。
食事をするだけでなく、地域の人が交流できるさまざまなイベントも開催されています。